血糖コントロールののため有効な治療法

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インスリン療法のための3種の製剤

インスリン製剤は、インスリン療法で使用される医薬品です。この療法は、インスリンが非常に不足する1型糖尿病や、経口薬だけでは血糖コントロールが上手くいかない2型糖尿病などで用いられる治療法です。

以前は、血糖コントロールが改善しない場合の最終手段と言われていましたが、近年、インスリン製剤自体や治療法が進化し、糖尿病の早期から良好な血糖コントロールを実現する有効な治療法として、積極的に用いられるようになってきました。

ここでは、近年多様化しつつあるインスリン製剤の代表的な3種類と、その働きについてご紹介していきたいと思います。

超速効型インスリン製剤

超速効型インスリン製剤は、健常者の食後インスリン分泌パターン再現を実現すべく開発されたものです。食事直前の自己注射で食後の血糖値上昇を抑制し、食後等血糖を改善することができます。自己注射後、10~20分で効果が出るため、QOL(quality of life 生活の質)を高める効果も期待できます。

使用方法

食事の直前に自己注射(自分で行う皮下注射)します。超速効型インスリン製剤は、次の食事の前には効果がなくなるという性質を持つため、食後の血糖値と次の食前の血糖値をセットで確認することが必要となります。

速効型インスリン製剤

速効型インスリン製剤は、超速効型のものと同様、健常者の食後インスリン追加分泌パターン再現を目指して作られたインスリン製剤です。食事30分前に自己注射を行い、食後血糖値を改善させることが可能です。自己注射後に効果が出るまで30分~1時間程度かかり、作用持続時間は5~8時間程度となっています。

使用方法

食事30分前に自己注射を行います。速効型インスリン製剤は「レギュラーインスリン」とも呼ばれており、唯一、静脈注射・筋肉注射ができるインスリン製剤です。

中間型インスリン製剤

中間型インスリン製剤は、健常者の生理的なインスリン基礎分泌パターンを再現するために開発されたものです。体内で不足しているインスリンの分泌を補い、空腹時の血糖値の上昇を抑制することができます。自己注射から効果が出るまで1~3時間程度かかり、インスリン作用が持続するのは18~24時間となっています。

使用方法

朝食直前~朝食前30分以内に自己注射を行います。基本的に1日1回の注射で大丈夫ですが、作用時間が短い場合などは、1日2回の投与を行うケースなどもあり、状況に応じて一日の投与回数を調整することが可能です。