運動による血糖コントロールとインスリン抵抗性

  1. トップページ
  2. 糖尿病の治療と薬
  3. 薬物療法中の運動

適切な運動は薬物療法からの解放が望める

2型糖尿病の薬物療法時は、運動を行うことでインスリン抵抗性が改善し、薬物療法から解放されるケースがあります。そのため、積極的に運動をすることが推奨される場合がほとんどです。

これに対し、1型糖尿病においては、インスリン分泌機能自体が改善することは望めませんが、運動によって血糖値の低下が望めるため、インスリン投与量を減らせる場合があります。

いずれにしても、薬物療法時に運動やスポーツをすることは望ましいと言えますが、適切な運動を行わなくては意味がありません。時に、過剰な運動を行うことで、かえって血糖コントロールが上手くいかなくなることもあるため、注意が必要です。

経口血糖降下薬を服用している時の運動

定期的に運動することを目標とし、日常的に運動が続けられる環境にある場合は、少しずつ運動時間を延ばしてみると良いでしょう。この時、血糖コントロール指数が目標値以下になる場合は、医師と相談の上、経口降下薬の服用量を減らすこともあります。

経口血糖降下薬服用時の運動は、疲れを感じながらも継続できる程度を目安に続けましょう。一般的には、運動後の脈拍が1分あたり100~120程度となる運動量をお心掛けると良いでしょう。

インスリン療法を受けている場合の運動

インスリン療法中は食後に運動を行うのが鉄則です。インスリン療法中を行っている場合は、運動を始める時間に合わせてインスリン量を調整します。また、予定外の運動を行うことになった場合は、短時間であれば、インスリン量を変えずとも、クッキーやビスケットを食べることで対処することも可能です。

また、運動を始める前に血糖値を測り値が低い場合には、1型2型を問わず、クッキーやビスケットを食べてから運動を始めて下さい。加えて、空腹時血糖値が300mg/dL前後となっている場合は、インスリン量を増やして適切な値になるまで、運動を控えましょう。

さらに、運動を行うことでインスリンの吸収速度が加速することも少なくありませんので、運動を行う前のインスリン注射は、吸収速度が上がる腕や太ももではなく、腹壁に行うようにすると良いでしょう。