低血糖を防ぐために必要な知識

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薬物療法中の食生活の注意点

糖尿病の薬物治療において、規則正しい食生活は非常に重要な要因となります。しかしながら、手術が必要となった場合や、他の病気の検査のためなどに、変則的な食事や絶食が必要となるケースもあります。

こういった場合、糖尿病の薬物療法を行っている方は、普段とは異なる食事内容となることに不安や焦燥感を感じることが少なくないかと思います。とはいえ、手術や病気の検査のために食事が変則的になった場合は、担当医が適切に対応してくれるため、そう心配する必要はありません。

しかしながら、ある程度の予備知識があると、食事に関する不安も解消できますし、いざという時にも安心して対処できるのも事実です。そこで今回は、病気やケガの手術や検査で食事が摂れない、変則的になってしまった場合など、薬物治療がどうなるのかをご説明していきたいと思います。

経口血糖降下薬を服用している場合

経口血糖降下薬を用いて薬物治療を行っている場合は、食事が摂れなくなった時点で薬の服用を一時中断します。また、経口血糖降下薬の作用時間が長い場合は、作用時間を逆算し、絶食部の前日から薬剤の減量や中止のタイミングを計ることとなります。

薬の服用の再開時期については、担当医が状況に合わせてしっかりと指導してくれるので、安心して指示に従っておきましょう。

インスリン注射を行っている場合

インスリン療法を行って入り場合には、低血糖や高血糖が起こらないようインスリンの投与量を調整することになります。この調整量は、患者さんの状態や使用しているインスリン製剤の特性・特徴に合わせていくこととなります。

この時、血糖コントロールが不安定になる場合には、スライディングスケール(血糖レベルに応じてインスリンの注射を加減する目安)を作成し、一時的に速効型インスリン製剤を注射することもあります。

いずれにしても、薬の種類や量の増減、中止・再開のタイミングなどは担当医が適切に対応するため、患者さんが自分で調整・判断をする必要はありません。しかし、食事ができない場合の薬物療法の概要を知っておくと、いざという時に安心して対応ができることでしょう。