血糖値コントロールと糖尿病との関係

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代表的なインスリンの作用

人間の身体にとって、ブドウ糖は生命維持に欠かすことができない大切なエネルギー源です。普段の食事から摂取されたブドウ糖は、血液に溶け込んで全身にくまなくいきわたってエネルギーとして働き、私たち人間の生命を維持する大切な役割を担っています。

この血中のブドウ糖は「血糖」と呼ばれ、糖尿病を判断する大切な指針ともなっています。血糖値は食事をすると増加し、1~2時間をピークに徐々に減少していきます。血糖値は、食事以外にも、様々な要因で変動しますが、一般的にはその変動値は体内で上手にコントロールされ、一定値内の幅で正常に保たれています。このコントロールを司っているのが、インスリンなのです。

インスリンの主な働き

インスリンは、すい臓のランゲルハンス島という組織にある「β細胞」で生成されています。食事によって血糖値が上昇すると、このβ細胞が素早く反応し、インスリンを分泌します。

また、血糖が全身にくまなくいきわたると、インスリンが働き、臓器が血糖を取り込んで活動を活発化させたり、細胞増殖やたんぱく質の合成などを行ったりします。これらのインスリンの働きによって、血糖値は正常に保たれているという訳です。

主な働き

  • 全身の臓器細胞にブドウ糖を取り込ませる
  • 体内に貯蔵されているグリコーゲンの分解を抑制する
  • 臓器や筋肉で生成されるグリコーゲン(ブドウ糖から作られる貯蔵糖)の合成を促す
  • 脂肪の合成を促進させ、脂肪の分解を抑制する

正常に機能しないことによる悪影響

インスリンの分泌量が低下したり、インスリン自体の働きが悪くなると、血糖値が正常値を超えて高くなり、高血糖状態となります。この状態が慢性化するのが糖尿病です。

近年、日本では糖尿病患者が急速に増加しており、大きな問題となっています。その原因は、日本人の食生活が、高カロリーで内臓脂肪が蓄積しやすい、欧米型の食事に移行しつつあることによると考えられています。

欧米型の食生活の場合、日本食と比較して必要とされるインスリン量がかなり多いのですが、日本人のインスリン分泌量は欧米人よりも少ないとされています。そのため、インスリンが不足しやすい日本人の間に、糖尿病が増えてきていると考えられているのです。