症状緩和のための薬

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糖尿病の薬の効果と特徴

糖尿病の薬は、正しく使えば素晴らしい効果を発揮してくれますが、誤飲や過剰摂取を行うと生命の危険を招く恐ろしい存在ともなります。ここでは、糖尿病の薬の作用を見ながら、誤飲や過剰摂取の危険性について考えていきたいと思います。

症状緩和と合併症予防が目的

一般的に、薬は「病気を治す」「病気を予防する」という役割を担っています。さらに、病気を治すための薬は、以下のような2つの種類に分別されます。

  • 病気の原因に作用する薬:病原菌を退治し、病気の根本原因を取り除く作用を持つ
  • 病気の症状に作用する薬:痛みや高熱、せきや痰などの「症状」を緩和する作用を持つ

糖尿病の薬の場合、1番の「病気の原因に作用する薬」というものが存在せず、残念ながら根治治療ができないという問題があります。そのため、糖尿病の薬の効果・作用は「継続的に服用を続け、糖尿病の諸症状を緩和させる」というものとなります。

糖尿病の薬の役割は、患者さんの身体を可能な限り正常な状態に近づけ、合併症を予防すること。そして、健常者と比較して遜色のないQOL(quality of life)を実現することにあります。

体内での作用

糖尿病の薬の体内作用には、以下のようなものがあります。

インスリン分泌を促進する
すい臓に働きかけ、インスリン分泌を助ける
血糖値をコントロールする
肝臓や腸に働きかけ、血糖値のコントロールを助ける
合併症を防止する
網膜症、腎症、神経障害などの合併症から体を守る

糖尿病薬の体内の流れ

  1. 経口服用後、薬は食堂を通って胃へ到達し、そこで溶解された後、胃や小腸で吸収される
  2. 吸収された薬の成分は、リンパ液、血液によって全身に運ばれ、筋肉などの組織へ分布される
  3. 体内で効果を発揮し終えた薬の成分は、肝臓や腎臓によって代謝される
  4. 代謝された薬の成分は、尿や便、汗や呼気となって体内に安全に排出される

持続時間

糖尿病の薬に限ったことではありませんが、その効果や持続時間は、薬の種類や量によって違いがあります。糖尿病薬は「つい飲み忘れた」「外出時に携帯するのを忘れた」という事が許されないもののため、近年、一日一回の内服薬などが開発されるようになってきました。

とはいえ、薬の持続時間は自己判断で測れるものではありません。使用方法や用法用量については、必ず医師や薬剤師の指示に従い、自分勝手な判断で服用しないよう心掛けましょう。