その痛み、不快感は糖尿病が原因?

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糖尿病三大合併症の1つ「神経障害」

糖尿病が進行すると、手足などの末端へ伸びている末梢神経が侵されて行きます。このことによって起こるのが糖尿病性神経障害です。この神経障害は、糖尿病性の網膜症、腎症と並ぶ「三大合併症」の一つですが、この3つの中で最も発症頻度が高いとされる合併症です。

糖尿病とそれに伴う痛みの関連性

2007年度に行われた日本糖尿病対策推進会議による調査を見ると、糖尿病と診断後10年を経過する患者さんの内、約47%が糖尿病神経障害を持つとされています。

また、この半数以上に疼痛などの自覚症状がみられるとされていますが、その疼痛自体が糖尿病に起因するものだと知っていた方は、非常に少なかったという結果が出ています。

つまり、糖尿病によって痛みが生じるという事実をご存じの方は少なくありませんが、実際に糖尿病になったとしても「自分が感じる痛みが糖尿病と結びついている」と認識できる人は稀だ、という事になります。そのため、身体に何らかの痛みを感じても、それが糖尿病によるものだとイメージできず、糖尿病の発見を遅らせてしまうというケースも少なくありません。

糖尿病性神経障害の症状とは

糖尿病性神経障害の症状には個人差があり、手足の痛みを訴える方もいれば、自覚症状が全くないという方もいらっしゃいます。

しかしながら、糖尿病性神経障害にも特徴があり、手足の痛みやしびれの他、ほてりや冷えといった感覚神経障害が初期段階でよく見られます。

また、症状が進むと、便秘や下痢を繰り返したり、立ちくらみなどの自律神経障害、勃起障害などが出るようになります。さらに、糖尿病の進行によって神経の数が減っていくため、感覚が鈍り、小さなケガやできものに気付かず治療が遅れるというケースも見られるようになります。

糖尿病性神経障害は、初期段階で気づくことで効果的な治療を行うことが可能です。糖尿病の患者さんの1/3は、診断後一年以内に疼痛を感じるという調査結果もありますので、小さな痛みも軽く見ないようにしておくことが重要です。

糖尿病性神経障害は「アキレス腱反射」などの簡単な検査で判断できますので、身体に疼痛や違和感が出た場合は、進んで医師の診察を受けることをおすすめします。