疼痛を緩和させる薬物治療

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糖尿病性神経障害の治療の考え方

糖尿病が起因として起こる痛みの治療は、基本的に血糖コントロールを良好に保つことを重視します。例えば、がん性疼痛の治療の場合は、その痛みの症状にあった薬を見つけ処方するという流れとなります。

しかし、糖尿病の疼痛の場合は、その痛みに対する決定的な薬がないため、血糖コントロールに重点を置き、痛みの原因となる神経障害の発症や進行を抑制する必要があるのです。

基本的な治療法

疼痛を伴うことの多い糖尿病性神経障害の治療では、血糖コントロールを良好に保つため、食事療法と運動療法が必要となります。医学が進んだ現代においても、神経障害を根本的に治療できる薬は開発されておらず、痛みを効果的に取り除く手段も確立していません。

そのため、糖尿病性神経障害は発症自体を予防する、もしくは発症後の進行を抑制するという治療が行われているという訳です。血糖値のコントロールをしっかりと行い、正しく食事療法や運動療法を続けていけば、神経障害の発症や進行を抑えられることは事実です。適度な運動を続けながら、毎日栄養バランスの整った食事を続けることで、痛みはかなり抑制されるはずです。

ちなみに、飲酒や喫煙は神経障害だけでなく、糖尿病事態も悪化させるものであるため、禁酒・喫煙もしっかりと指導されることとなります。

糖尿病性神経障害に伴う疼痛と薬物治療

糖尿病性神経障害が進行する中で、疼痛がつらいと感じる方も多く出てきます。痛みが強い患者さんに大差いては、血糖コントロールや食事・運動療法と併行し、痛みの症状に合わせた薬物療法も行われます。

糖尿病性神経障害の薬物療法で使用される代表的な薬は「ARI」と呼ばれるものですが、神経障害の起きるメカニズムを抑制する効果を持つ反面、疼痛そのものを緩和する作用はあまり期待できません。

痛みの症状が強い場合には、糖尿病性神経障害によって起きる疼痛に作用する鎮静剤や、鎮痛効果を持つ抗うつ薬が使用されるケースもあります。その他、抗けいれん薬や抗精神病薬、麻薬などが処方される場合もありますが、これらの薬は健康保険が使えないことがあるので要注意です。いずれにしても、糖尿病性神経障害に伴う疼痛を緩和させる薬は、医師の注意深い診察と観察が必要となります。